激情、観てきました。
次期月組トップ就任発表あってから
初めての公演ということもあり、
いろいろ期待して観てきました。

激情、アパショナード共に何度も再演されている演目だけに
どうしても以前やっていたものと比べてしまいがちではありますが
だからってわけじゃなく、 
たまきちの横顔がちえちゃん(柚希礼音)
に見える時が度々ありました。
なんだろう…頬骨の…影?
ちえちゃんもたまきちも頬骨が高いので
横顔のシルエットが似てるんですね。

さて、そんなたまきちホセですが、
優しいんです。
そして、どこまでも正直でまっすぐ。
そして、、、弱い。
ちえちゃんのホセよりも、
その優しさや弱さが前に出ていた気がします。
だから、後半のジプシーのボスの時よりも
前半の軍人の時のほうが私は好きです。
後半のホセはカルメンの尻を追いかけるばかりで…
なんだかなぁ。。。
たまきちって、正統派で真面目な役の方がしっくりくるよなぁ。
(とか言いつつ、だからこそ、たまきちの悪役がとても見たい。
良い意味で私を裏切って欲しい!!と思ってる。)

そして、ちゃぴちゃん(愛希れいか)カルメン!!
自由で悪い女!!
一つ間違えればとても下品になる所を
美しくコケティッシュに演じきっていました。

かちゃ(凪七瑠海)は作者のメリメ役と
ジプシーのボスのガルシア役を
上手に演じ分けていて、さすがです。

アリちゃん(暁千星)のエスカミリオは可愛かった!
アリちゃんは演目をこなすたびにどんどんしっかりしてくるようですね。
ただ、もっと若々しくやってくれても良かったかな~。
無理して男ぽくしているような感じがしたので、
アリちゃんはアリちゃんらしく、
天真爛漫で、闘牛や賭けが大好きで元気なエスカミリオでも良かったかも。


そして、アパショナード!!
楽しい!!どうしても冒頭の
顔だけ男状態のところは笑ってしまうのですが。
第4場の総踊りのシーンでは、
宙組バージョンではなかった客席降りが!!
私は今回上手側の席だったのですが、
上手側通路にはアリちゃん、、、、が通ったのは覚えているけど
それ以外が思い出せません!!ごめんなさい!!

宙組バージョンではみっちゃんがやっていた
ヴァンパイアの役はカチャがやっていました。
それがですね…
すごく素敵なんですよ!!
紫吹淳さんを彷彿とさせる黒髪ロングの
うっとりとした妖艶な目つきのヴァンパイアなんですわ。

ヴァレンチノのシーンでは
宙組バージョンでは花影アリスちゃんがやっていた
ナターシャの役はちゃぴちゃんがやっていました。


そしてそして、誰もが待っている(であろう)
男役の女装!!

ラバンダ=宇月颯
クラベル=貴千碧
ネグロロサ=輝月ゆうま
トゥリパン=優ひかる
ハスミン=夢奈瑠音
ペンサミエント=蓮つかさ
ビオレタ=暁千星

宙組の時もそうですが、
ネグロロサが一番笑いがでますね。
(なにせネグロロサは唯一歌わず存在をアピールして
通り過ぎるだけ!笑うなという方が無理!!)
というか、どんな演目でもそうですが、
なぜか男役の方が女役をやるとどうしてもオカマに見えてしまう。
不思議…!

あ、ちなみにですね、
宙組ではすみ花ちゃんがやっていた
オルキデアはかちゃがやっていました。
ちゃぴちゃんは花影アリスちゃんがやっていた
グゥパロサの役でした。
かちゃだと女装しても笑えないからかな。(ちがう)

その後、ライオンになったたまきちが客席から登場したり
レンジャー姿の宇月颯くんが色気たっぷりに踊ったり、
見どころたっぷりです。
もちろん後半の燕尾も…最高!!

とにかくアパショナードは再演に次ぐ再演をされているだけあって
ひたすらどのシーンも楽しくて見入ってしまいます。

style="display:block"
data-ad-client="ca-pub-6859747535162946"
data-ad-slot="3217385715"
data-ad-format="auto">


---------------------------------
ここから、演者でなく演目自体に関する感想。
(不真面目な表現多数)

いやぁ。。。激情ね。。。
登場人物誰にも共感できねーーーー!!
全員わがまますぎるんだわ。
何かっつーとナイフ持ち出すしね。
こわいよーーセビリアこわいよーーーー。

あと、ホセ、人殺しすぎ!!
最近の若いものはカッとなりやすい、なんて言いますけどね、
ホセはそんなレベルじゃないですよ。
真面目な奴がキレると何しでかすか分からない。
っていうのを分かりやすく表現してるのがホセなんじゃないかな。
ほんと怖い。ホセ怖い。
あまりに人が死ぬので、
もう「激情」じゃなくて「死神」って名前でもいいんじゃないかとすら思う。

カルメンのわがままぷりも見ててひどいな、って思うんだけど。
でも唯一共感出来たのは、
ホセが「お前のために…」って言ったのに対して
「お返しがほしいの?それは愛じゃない」
って言うところですかね。
それ、わかるーーーー。
私も若いころは「お前のために」って言われるの嫌いだった~~。
と、思わず女子会トークしそうになる。
女子会トークといえば、
ジプシー仲間の憧花ゆりのさんが出てくるシーンは
全部女子会トークに見えました。
女子会トークっていうか、会社の頼れる先輩との会話。って感じ。
私もこんな先輩身近にほしいな~。って思いながら見てた。

激情は、この熱いセビリアの世界観や、
ただ愛だけに生きて身を滅ぼす二人を見守るのがいいんですよね。
分かってる。
このくらいでやめておきます。

で、アパショナードです。
上の方でも散々比べて書いているのでお気づきでしょうが、
宙組のアパショナードが好きで好きで何度も見ているので
どうしても比べてしまうのです。
でも、宙組の時は生で見れなかったので
「これが、生のアパショナード!!」
というだけでもう感激。

やはり、今回は今回で月組用として部分部分変えているので
それはそれで大変楽しい。
一番の違いは「第16場」ですかね。
宙組では祐飛さんが軍隊?レンジャー風の格好をして
銃を構えて踊っていたシーン。
今回はたまきちとちゃぴちゃんが
それぞれライオンとしまうまになっており、
レンジャー姿の宇月くんたちに撃たれる。
という話になっていました。
たまきちは優しく爽やかだけど、でもあの恵まれた体躯は
どうしてもワイルドな雰囲気を醸しているから
ライオン最高に似合ってた!!

あと、さすがだな、と思ったのが
男役燕尾群舞のカチャ。
手の動き、顔の表情、本当にささいな所なんだけど、
色気がパない。まじ、パない。
たまきちも、もちろんかっこいいんだけど、
たまきちのカッコよさは、ワイルドで一生懸命なカッコよさ。
例えるなら、運動部のエース。
ひたすら目の前の勝利に向かって突き進む、
青春真っ只中にいる、汗臭い男のカッコよさ。
あの色気はやっぱり経験の差なのかなぁ。

それで思ったのが、
また数年後に、たまきちがやる「激情」と「アパショナード」を観たい。
ということ。
今でも、研9とは思えないくらい
かなり出来上がっているたまきちだけど、
あと数年して、もっともっと円熟したら
どんな姿を見せてくれるのかな~、と楽しみになった。



にほんブログ村 演劇・ダンスブログ 宝塚歌劇団へ
にほんブログ村


宝塚歌劇団 ブログランキングへ